~ひまわりと月見草~

1990年4月12日生 父トニービン 母シャダイフライト
11戦8勝

ONが太陽に向って咲くひまわりなら、俺は月見草
野村克也氏の有名なセリフである。
同期に2冠馬ベガ、砂の女王ホクトベガがいた。
さらに2つ下の世代には牝馬ながらに菊花賞に挑戦したダンスパートナーがいた。
彼女らは名牝の話題になると必ず出てくる馬である。
対してノースフライトがこの手の話題に出てくることはあまりない。
短距離という、目立たない路線を走ったから?
海外遠征という、脚光を浴びる舞台に立たなかったから?

ノースフライト。
4歳(旧齢)春にデビュー。
4戦目で重賞に挑戦し、古馬相手に見事勝利。
その勢いでGⅠ・エリザベス女王杯に出走。
2着に敗れたものの、その年の2冠馬ベガには先着した。
その後重賞を3連勝し望んだ安田記念ではスキーパラダイスやサイエダティなど、世界の名だたる強豪を退け優勝。
スワンステークスでは最強スプリンター・サクラバクシンオーに敗れたものの、続くマイルチャンピオンシップでは見事リベンジに成功、牝馬ではただ1頭の
春秋マイルGⅠ制覇の偉業を成し遂げた。
太陽は嫉妬を抱かせるほどに眩しい。
しかし
闇にボンヤリと光る月の存在感も太陽に負けてはいないはずだ。
ノースフライトの輝きもまた太陽に劣るものではない。
稀代の名牝として後世に語り継ぎたい1頭である。

日付 開催 レース レース名 頭数 人気 騎手 斤量 距離 Time
1994/11/20 1回京都6 11R マイルCS(GⅠ) 14 6 9 1 1 角田晃 55 芝1600 01:33.0
1994/10/29 6回阪神7 11R スワンステークス(GⅡ) 18 7 13 2 2 角田晃 57 芝1400 01:20.1
1994/5/15 2回東京8 11R 安田記念(GⅠ) 16 3 5 1 5 角田晃 55 芝1600 01:33.2
1994/3/6 1回中京4 11R マイラーズカップ(GⅡ) 11 5 5 1 1 武豊 55 芝1700 01:40.6
1994/1/30 2回阪神2 11R 京都牝馬特別(GⅢ) 13 6 8 1 1 武豊 57 芝1600 01:36.8
1993/12/19 5回阪神6 11R 阪神牝馬特別(GⅢ) 13 8 12 1 1 武豊 56 芝2000 02:02.8
1993/11/14 6回京都4 10R エリザベス女王杯(GⅠ) 18 7 14 2 5 角田晃 55 芝2400 02:25.1
1993/10/17 4回東京4 11R 府中牝馬ステークス(GⅢ) 16 2 3 1 4 角田晃 50 芝1600 01:34.7
1993/9/18 4回阪神3 10R 秋分特別(900万下) 11 8 11 5 1 武豊 53 芝2000 02:03.0
1993/7/25 3回小倉4 10R 足立山特別(500万下) 13 3 3 1 1 武豊 53 芝1700 01:41.3
1993/5/1 1回新潟3 3R 未出走 14 8 13 1 1 西園正 53 芝1600 01:36.2

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